あなたのことはそれほどはそれほどのドラマだった

はい。どうも。

今最終回を見終わったまさに直後ですね。

 

えーっとどこから話していけばいいのか分からないですが、とにかく、僕はこのドラマが大好きでしたね。

 

逃げ恥、カルテットと来た火曜10時のドラマ枠、正直この二作品が当たったのであまり期待はされていないのでは、と思っていました。

 

僕がこのドラマを見始めたきっかけは、ドラマの番宣で東出の狂気じみた顔が写っていて、あ、これはこういう系か、絶対面白いぞと思ったから。

 

で、だいたい四話目くらいまでは不倫した、波瑠演じる美都、そして東出演じる涼太、美都の不倫相手の有島の3人を軸に話が展開し、涼太がだんだんと狂気じみていくところに面白味があった。東出の演技はまさにこの物語にぴったりといった感じで。

 

そのあと不倫のことが周囲にばれていくあたりから有島の妻、仲里依紗演じる麗華、そしてその隣人のしょこたん演じる横山がストーリーに絡んでいく。あと育三郎のも忘れてた。

 

この仲里依紗しょこたんの演技がえぐすぎて、中盤東出の影が薄まる。まあそのくらいえぐかった本当に。しょこたんなんかは途中から黒目が強調されて虚ろな感じで、廃人一歩手前みたいな、画面の向こうから訴えてくる迫力があり目が釘付けになった。

 

この物語の重要なポイントとして、まあざっくり言ってしまえばまともな人間が大政絢の演じた京子(美都と腐れ縁 ぐらいなんじゃないかというところ。こういう物語だと見る側はできるだけ京子的な立場から作品を見ようとしたくなるだろう。が、実は本当に自分と近いのは他のキャラクター、例えば有島光軌だとか涼太なのではないかと気づくのではないか。ここが見ていて非常に面白いし、脚本すげえなと感じたところ。

 

あー、あと有島家の最後は腑に落ちなかったな、正直。ふつー光軌がしてたことって罪滅ぼしにすらなってないし、あそこは時間を置くのが妥当なのではないかなあと思った。まああと話が5話分くらいあればもう少しリアリティが出せたのかなあとおもう。麗華の許し方もちょっとなあ。あれだけ正しくて冷静なだったのにあんな簡単にーとは思った。だから昔いきなりキスしてどうこうみたいな話があらかじめあったのだとは思うけれど。

 

山崎育三郎役の、名前忘れたけど、あのキャラわりと好きやったけどなー。でももうちょいうまく絡めてたんじゃないかと思うところもあり。涼太の事が好きだって事実が明るみになって、それほど周囲の人間が動かされた感はない。それこそ本人と少し涼太くらい。

 

んで、美都は、最初から最後まで波瑠がひたまむきなバカさを演じきった感じ。美都は自意識過剰で先のことが考えれないんですが、ある意味THE 主人公って感じがした。僕的には。

 

好きなシーンがあって、涼太が、それでもみっちゃんのことを愛し続けるよって言って、美都がうわ…超無理…みたいなこと言うところ。あれはシビれましたねえ。言ってしまえば美都に涼太にかける情はない。涼太と結婚したという既成事実が邪魔でしかなくなっていることを端的に表しているのではないかと。

 

だからこそ最後の涼太の、みっちゃんのことはそれほど、というセリフに登場人物の感情の推移の輪郭がくっきりと現れる。

 

とまあ勢いで汗だくになりながら風呂場で書いたのですが、なんやかんや毎週このドラマに釘付けになっていました。火10は我が家リビングに大集合。このドラマが好きだった人と最後に気持ちを共有できればと思い急いで書きました。以上。